開催
日時
2022
3月21日(月) 〜21日(月)
14:00-16:00
子どもたちの20人に1人が「どこにも居場所がない」と感じている社会
いま日本社会では、子どもたちの約20人に一人が「どこにも居場所がない」と感じていることが、6月に内閣府から国会へ提出された報告書「子ども・若者の状況及び子ども・若者育成支援施策の実施状況」(*1)で示されました。
また他の調査では、「両親と会話をしない」中高生の比率が近年増加しており、悩みごとの相談相手も「いない」と答える中高生が4割に上るなど、家庭や身近な人になかなか悩みや大事なことを打ち明けられない実態がみられます。
学校現場に目を向けると、OECD諸国の中でも突出して教員の業務量・業務時間の多い日本の学校では、教員が目を配り生徒たちの悩みをすべて受け止めることも、また難しい現状があります。
(*1)https://www8.cao.go.jp/youth/suisin/hakusho.html
学校でも家庭でもない「ユースセンター」という場所を、すべての若者に
ユースセンターとは、学校でも家でもない、ユース(若者たち、主に中高生)の”第三の居場所”です。放課後や休日などの時間にユースが集い、ロールモデルとなる様々な人と出会い、いろいろなことにチャレンジしながら学びを深めていきます。
日々多くのユースが集まり、若者同士や、「ユースワーカー」(*2)と呼ばれる職員たちと一緒に、学校のこと、家のこと、友達のこと、お金のこと、恋愛のこと・・・嬉しいこともあれば、つらいことやしんどいことも、日常的な出来事を話します。また、一緒にボードゲームをしたり、イベントに参加したりなど様々な活動も実施します。
日本全国すべてのユースたちにとって、もっと身近に、放課後の時間を自由に過ごせる場所があって、悩みを相談できる人がいて、”ここは自分の居場所だ”と思える場がある。そんな社会になれば、ユースたちは今よりももっと明るい未来を想像しながら、社会にでていけるのではないかと私たちは考えています。
そこで、まずはユースセンターで普段どんな活動をしているのか、利用しているユースは何を感じているのか、どんな価値があるのか、まずは知ってもらおう!と、東京都と兵庫県のユースセンターが合同でイベントを企画しました。
実際に利用している中高生や、スタッフ、そしてユースセンターに興味を持ってくださった方々と一緒に、ユースセンターの価値について考えていきたいと思います。また、第2回以降では、もっと多くのユースセンターの方とも一緒に、ユースセンターの価値について語り合い、少しずつ輪を広げていけたらと考えています。
*2 「ユースワーカー」とは、青少年教育の手法である「ユースワーク」を行う大人たち。ユースワークは青少年や若者に対する様々な支援活動を包括する概念とされ、通常、学校と家庭以外の支援をいうが、学校の教師などがユースワークの理念に基づき、学校の教育課程外の支援を行う場合も含まれる。(東京都 第11期東京都生涯学習審議会建議「東京都における今後の青少年教育振興の在り方について」より)
ハッシュタグ「#ユースセンターがある生活」の投稿も募集中
今回のイベントでは、「ユース世代がユースセンターについてどう考えているのか」という実際の声を取り入れるべく、Twitterでハッシュタグ「#ユースセンターがある生活」を用い、実際にユースセンターを利用したことのあるユースたちや、運営に携わっている方々の声を集めることにしました。
いただいた投稿はイベント運営に役立てるとともに、寄せられたコメントを会の中でも紹介したいと考えています。ユースセンターに関わられている方々は、ぜひ周りのユースや、運営関係者の皆様へお声がけいただけますと幸いです。多くの声をお待ちしています。
イベント概要
日時:2022年3月21日(月祝)14:00-16:00
環境:オンライン(web会議システム「Zoom」を利用します)
参加費:無料
申込:https://forms.gle/oEUwwcUQuSt74vBd6
申込締め切り:2022年3月18日(金)23:59
■プログラム
14:00オープニング
14:10【第一部】概論「ユースセンターとは何か?」
・b-labのショートプレゼン、館内ツアー
・ユース交流センターのショートプレゼン、館内ツアー
14:40【第二部】中高生インタビュー「どうやってユースセンターを使っているの?」
・ふたつの拠点それぞれの利用者からプレゼン
15:00【第三部】トークセッション「ユースセンターの価値とは?」
・利用者の中高生、大学生ボランティア、職員が登壇
15:50クロージング
16:00閉会
*プログラムは変更になる場合がございます。
■こんな方におすすめ
・ユースセンターに興味がある
・ユースセンターがどんな場所か知ってみたい
・ユースセンターで将来関わりたい
・自分の地元にユースセンターをつくりたい
・今ユースセンターに関わっていて、もっと学びたい
ユースセンター紹介
■文京区青少年プラザb-lab(東京都)
「いつでもなんでも挑戦できる中高生の秘密基地」のコンセプトのもと、東京都文京区の教育委員会からの委託事業として2015年4月にオープンしました。文化・スポーツ・学びに関する多様なイベントを通じて自分の可能性を発見する場として、専門的なスキルをもった地域の方によるレッスンやイベントを実施したり、自主企画型のマイプロジェクトを取り入れ、人と共同しながら自分のやりたいことにリーダーシップをもって取り組む力を育んでいます。
WEBサイト:https://b-lab.tokyo/
■尼崎市立ユース交流センター(兵庫県)
尼崎市立ユース交流センターは、2019年10月にオープンした兵庫県尼崎市内のユースセンターです。ユース交流センターでは、ネット完備のオープンラウンジや180人収容可能なホール、バンド練習に適した音楽スタジオ、イベント会場にも利用できる多目的室、図書コーナーや自習室など、若者のさまざまな活動をサポートする環境を整えています。“やりたいをやろう“。というキャッチコピーのもと、若者が挑戦したいことをたくさん待っています。また様々な悩みを抱える若者のサポートも行っています。
WEBサイト:https://youthconso.jp/
お問い合わせ
イベント内容に関するお問い合わせは下記までメールでご連絡ください。
・件名:3/21イベントに関する問い合わせ
・送り先:blab@katariba.net
・担当:認定NPO法人カタリバ b-lab館長 米田