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認定NPO法人カタリバ (認定特定非営利活動法人カタリバ)

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活動紹介 / Activity

DISCOVER

全国各地に10代の秘密基地をつくる

ユースセンター起業塾

Concept

家でも学校でも塾でもない、10代が思い思いに過ごせる場所。
小さな子どものための児童館と異なるその場所は「ユースセンター」と呼ばれています。

ユースセンター起業塾は、全国各地でユースセンターを運営する・運営したいという団体・個人への経営支援や、近い将来ユースセンターを立ち上げたいと考える個人に対する起業支援を通して、より多くの主体者とともに、すべての10代に意欲と創造性を届ける取り組みです。

Serviceサービス

活動概要

  • 所在地

    東京都中野区中野5丁目15番2号(運営事務局)

  • TEL

    03-5942-9646

  • WEBサイト

  • 活動期間

    2021年〜

  • 対象

    ・事業創造コース/ユースセンターを立ち上げたいと考える、全国各地の団体
    ・起業準備コース/教育支援の経験を現場で積みながら、起業準備を進めたい個人
    ・自治体連携コース/自治体主導のユースセンター開設を目指す、全国各地の自治体

  • 活動内容

    ・事業創造コース/10代の学びの機会や居場所を提供する団体に対する、3年間の助成と伴走支援・経営支援
    ・起業準備コース/ユースセンター起業を目指す個人に対する、2年間の現場研修プログラムの提供
    ・自治体連携コース/ユースセンター開設を目指す自治体に対する、立ち上げ人材・団体の採用/採択の支援、伴走支援

活動の背景

「居場所がない」と感じる子どもは20人に1人

内閣府の調査によると、子どもたちの約20人に1人が「どこにも居場所がない」と感じていることが明らかになっています*。一方、同調査では「居場所」と思える場所が多くある子どもほど、自己肯定感などの前向きな感情がもてる傾向にあることも確認されています。

「子どもの居場所」とは、子どもや若者が学校や家庭以外に安心して過ごせる第三の居場所であり、「サードプレイス」とも呼ばれています。2023年4月に新設されたこども家庭庁が掲げる政策の柱のひとつとして子どもの居場所づくりが掲げられるなど、いま注目が集まっています。

(*)内閣府「子ども・若者の状況及び子ども・若者育成支援施策の実施状況」(子供・若者白書)

全国各地で、10代のための居場所をつくる団体・個人を応援するプログラム

カタリバはこれまで、被災地の子どもたちのための放課後施設「コラボ・スクール大槌臨学舎」や、“中高生の秘密基地”をテーマにしたユースセンター「文京区青少年プラザb-lab」、不登校の子どもたちへ支援を行う教育支援センター「おんせんキャンパス」など全国各地でさまざまな子どもたちのための居場所を運営してきました。しかし、カタリバだけで居場所を増やしていくには限界があります。

そこで、カタリバのこれまでの知見を活かし、全国で子どもたちの居場所支援を行う・行おうとしている団体・個人を支援しようとスタートしたのが「ユースセンター起業塾」です。起業家支援に長年取り組んできた特定非営利活動法人ETIC.(エティック)とも協働し、中学校区に1つ以上ユースセンターがあるような、ユースセンターが当たり前の場所となる社会を目指しています。

活動内容

1. 10代に学びの機会や居場所を提供する団体に対して、助成・伴走・経営支援を行う「事業創造コース」

子どもたちが多様な学びの機会や居場所にアクセスしにくい地域において、地域に根ざして活動を行う団体に、3年間の助成金提供と伴走支援を行っています。

資金面では3年間で総額最大1,500万円を助成しており、各団体がユースセンターを安定的に運営するための人件費等に活用されています。また伴走支援としては、担当コーディネーターによる定期的な面談(個別面談)を軸に、事業進捗に応じた研修等の実施や採択団体同士をつなぐコミュニティの運営、団体ごとの課題やニーズに合わせた助言や支援を行っています。

第1期団体が一堂に会した研修で、カタリバの運営するユースセンターを視察する様子

2. ユースセンターを立ち上げたい個人のための「起業準備コース」

地域でユースセンターを立ち上げるためには、教育支援経験や地域での起業準備期間が必要です。起業準備コースでは、近い将来ユースセンターの起業を目指す個人に対して、カタリバが運営するユースセンターで教育支援経験を積む機会を提供しています。

2年間のプログラムのうち、1年目はカタリバの有期職員という立場で、カタリバ配属拠点にてユースワーカーとしての実務経験を積みます。2年目は引き続きユースワークに取り組みつつ、ユースセンター起業塾のサポートを受けながら起業準備を行います。

カタリバが運営する文京区青少年プラザ「b-lab(ビーラボ)」で働きながら千葉県八街市でユースセンターを立ち上げた起業準備コース1期生の太田さん

3. 自治体を主体としたユースセンターの立ち上げを支援する「自治体連携コース」

自治体を主体としたユースセンターの立ち上げ人材・団体の採用や採択の支援、運営における伴走支援も行っています。ユースセンタースタッフもしくは運営団体の募集・選定における助言や業務サポート、ユースセンター運営のための研修実施や自治体ごとの課題やニーズに合わせた支援を行っています。

採択団体

事業創造コースでは2023年5月現在、1期・2期あわせて全国の22の団体を採択し、活動資金の助成や研修等の伴走支援を行っています。2期では、1年型コースとして6団体の採択も行いました。

参加者の声

2021年の開始以来、事業創造コースの採択団体や起業準備コース参加者は、カタリバの主催する研修や勉強会に参加しています。そのほかにも、お互いのユースセンターを訪問しオンラインで情報交換を行うなど、学び合いの機会を積極的に築いています。

ユースセンターという市場の確立されていない事業に挑戦する方々にとっては、同じ目標を持って切磋琢磨する他団体の存在も大きな力になっているようです。

■まだまだ社会に理解が完全には広がってない、ユースセンターという子どもの居場所や伴走の在り方を、なんの遠慮もなく本音で共有しあえる同期の団体たちの存在がなによりあたたかく、ありがたく思います。1年前には、こんな仲間が全国に増えるなんて想像もしていませんでした。みんなで社会課題に挑む、その想いを共通にしながら、子どもが笑顔で育ち、羽ばたいていく社会を叶えていくためによりたくさんの方と全国にユースセンターを広めていきたいです。

■(研修を受けて)研修前よりも、確実に気持ちに変化がありました。いろいろな方の話やユースセンターの訪問、参加者同士でのディスカッションを通して、やってやるぞという覚悟が強くなりました。

■ハードを整えたからといってユースセンターは機能しない。いかに中身を充実させ、ニーズに応えるか。答えは子どもたちの中にあり、大人はそれをあくまでも実現させるお手伝いをするだけ。もっと地域へのヒアリングが必要。中高生を巻き込んで、実現可能で継続性のあるものにしていきたいです。

連携

他団体との連携

特定非営利活動法人 ETIC.(エティック)
ユースセンター起業塾は、社会起業家の支援に25年以上取り組んできたエティックと連携して実施しています。起業家支援プログラムの全体設計や共同での伴走支援など、エティックとカタリバのノウハウ双方を活かして取り組んでいます。

一般財団法人 日本民間公益活動連携機構(JANPIA)
ユースセンター起業塾 事業創造コース1期は、「民間公益活動を促進するための休眠預金等に係る資金の活用に関する法律(平成28年法律第101号)」において2021年度の資金分配団体として採択されました。
ユースセンター起業塾は、同法に基づく指定活用団体である一般財団法人日本民間公益活動連携機構(JANPIA)からの助成および、カタリバへの寄付金を原資に実施しています。

自治体との連携
奈良県三宅町と連携協定を結び、町内にある交流まちづくりセンター「MiiMo」内でのユースセンター開設に向け、運営スタッフの採用や育成をサポートしています。

※「ユースセンター起業塾」は 認定NPO法人カタリバの登録商標です(登録6739782)

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